生産者が教える!お祝いに使われる胡蝶蘭!
胡蝶蘭とは、ラン科のコチョウラン属の植物で、属名は「ファレノプシス」、和名は「コチョウラン」、漢字だと「胡蝶蘭」になります。
原産地は、東南アジアを中心にインド、フィリピン、台湾、中国南部、オーストラリア北部にまで広く分布されています。
完全国内生産で、貴重な純国産として栽培されている蘭もあります。大変縁起の良い花とされ、お祝いの贈り物として多く利用されているお花です。
胡蝶蘭の花びらの形が、まるで舞っている蝶のように優雅な姿のため、花言葉は「幸福が飛んでくる」、「永遠の愛をあなたに」とされています。
そのため胡蝶蘭は大変縁起の良い花とされ、新たに事業を始める方へ、その門出をお祝いするために、縁起の良い花言葉をもつ胡蝶蘭をお贈りすることが習慣となっています。
胡蝶蘭が、なぜそんなにも高価な花なのか。
理由は栽培期間が大きく関わっています。
胡蝶蘭の値段が高いのは、一般的な花は栽培期間が数か月なのに対して、胡蝶蘭は苗の状態から出荷できるまで約2年間。
種から栽培すると花が咲くまで約3~4年の以上の歳月がかかります。(大輪の場合)その期間の施設光熱費や人件費などを踏まえるとどうしても高価なものになってしまいます。
一言で胡蝶蘭と言っても、様々なタイプの胡蝶蘭があります。
主には花の大きさによって「大輪(たいりん)」と呼ばれる一般的に見られる胡蝶蘭と、それよりも一回り小さい蘭「中輪(ちゅうりん)」、そしてさらに小さい蘭は、かわいらしい「ミディ」と分けられています。
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花びらのサイズ
・大輪:11~14cm
・中輪:8~10cm
・ミディ:5~7cm
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茎の本数(花がついた茎の本数)
・胡蝶蘭 2本立ち
・胡蝶蘭 3本立ち
・胡蝶蘭 5本立ち
・胡蝶蘭 6本立ち
・胡蝶蘭 7本立ち
・胡蝶蘭 8本立ち
胡蝶蘭の大きさは、花びらの大きさと茎の本数で、花びらのつく数が異なり、見栄えが変わってきます。
一般的に胡蝶蘭といえば白色を思い浮かべる方が多いかと思いますが、胡蝶蘭は花色が豊富な植物でもあります。
淡いピンク色や紫色のような濃いピンク色、真ん中が赤く花びらが白い白赤、他にも黄色や白とピンクのグラデーションカラーのものなど、その種類はとても豊富です。
ぜひ自分好み、贈り先のイメージに沿った胡蝶蘭を見つけてみるのも良いと思います。
高価なギフトとしてのイメージはもちろんのこと、胡蝶蘭が選ばれる理由として花が咲いている期間が長いこと、無臭のため好き嫌いが無く置き場所を選ばない、花粉が飛び散らないことなどが挙げられます。
タイプによって価格帯やボリューム感が変わるため、使用用途もそれぞれ変わってきますので見てみましょう。
・高価で見栄えの良い贈答品は、「大輪」
企業のお祝い(開店祝い、開業祝い、移転祝いなど)に使われます。
・高価で見栄えの良い一回り小さい贈答品は、「中輪」
小規模店舗のお祝い(飲食店、サロン、クリニックなど)に使われます。
・ボリューム感が抑えられて価格帯も低い「ミディ」はご自宅用
個人向けのお祝い(母の日、お誕生日、お祝いのプレゼントなど)に使われます。
また、贈られた胡蝶蘭は、他のお祝い花と比べても1~2ケ月間咲いているので、日持ちも良く長く楽しむことが出来ます。
本日は、胡蝶蘭とは何か、胡蝶蘭の値段と種類、贈る時の用途について解説致しました。
・胡蝶蘭とは
・胡蝶蘭の値段はなぜ高い?一般的なお花との比較
・大きく分けて3つ!胡蝶蘭の大きさとは?
・意外と多い!胡蝶蘭のカラーの種類!
・胡蝶蘭の贈り物!用途と選び方は?
胡蝶蘭をお祝いとして贈ると、高価なギフトとしてのイメージもあり、受け取った方も大変喜んでくれます。贈った側も受け取った側も満足のいく胡蝶蘭を、お祝いの贈答品としてご利用ください。