生産者が教える!胡蝶蘭の冬越しのお手入れ!
胡蝶蘭の冬の越し方について、どうやってお手入れしていいかわからず、枯らしてしまったらどうしようと不安になります。頂いた胡蝶蘭だったり、あまり育てたことがない初心者の方から、胡蝶蘭好きの方でも手軽にできる冬の越し方をお探しではないでしょうか。
本日ご紹介する対策を是非お試しください。必ず冬の環境を得意としない胡蝶蘭も、春に向けて元気に冬を越してくれる方法が見つかるはずです。
なぜなら、本日紹介する冬の越し方は、生産実績約50年の生産者が長年生産している経験と実績で、冬を越し元気に春を迎えた成功事例に沿った手軽に出来る方法を厳選しているからです。
Point 2:水やりのタイミングに注意。
Point 3:乾燥させてはいけない。
Point 1【温度管理に注意】
冬場はなるべく日当たりの良い20℃前後保温された部屋においてあげる。
※5℃以下になると枯れてしまいます。(屋外は絶対NG)
※一般家庭の場合には玄関先よりもリビングで
※窓際よりも部屋の中心で
Point 2【水やりのタイミングに注意】
週に1回程度、温度は30~35℃のぬるま湯をあげる。
水はけがよいバーク(チップのような物)が使用されていれば根腐れはしにくいのですが、
その他の植え込み材が使われている場合は、根腐れする可能性があるので、その植え込み材
が乾いてから2~3日後を目安にあげてください。
※表面が乾いているが株の中は湿っている場合があるので水の頻度に注意
Point 3【乾燥させてはいけない】
冬場の室内は、乾燥しがちとなるので加湿が必須。
暖房の風など、乾燥すると花芽が枯れてしまいます。葉の両面に霧水をかけて加湿して下さい。
胡蝶蘭は、寒さがあまり得意ではありません。高温多湿の熱帯生まれの出身の胡蝶蘭は、四季がある日本の環境の中で冬を越すというのはとても大変なことなんです。冬の寒さに耐え忍ぶ胡蝶蘭は休眠状態に入りますので、冬場の植え替えは控え、暖かい春を元気に迎えさせるためにサポートしてあげましょう。
≪チェックするポイント≫
胡蝶蘭が完全に枯れているのか?少しでも可能性が残っているのかの目安。
・葉が枯れたのか?
・根が枯れたのか?(根腐れしたのか?)
CHECK:葉が枯れた
根元が固い葉と、根に張りと元気があるそれぞれ1つだけでも残って入れば、その部分をお手入れすれば助かる可能性は大きくなります。まして、葉の中心に小さい葉が育ってきていれば問題ありません。
逆に、全ての根が変色(白や黒)してぶよぶよ状態で、全ての葉がしおれて枯れていたら難しい状況です。
CHECK:根が枯れたのか?(根腐れしたのか?)
根が腐っていないかを確認。もし全ての根が変色してぶよぶよ状態なら厳しい状況です。これは根を包む水苔が腐ったり、水を上げすぎて根が蒸れて腐ることが大きな原因です。
逆に一部であればその部分を外し植え替えを行い、水苔等を交換しリフレッシュした環境に置いてあげることで春に向けて復活する可能性が高まります。
胡蝶蘭が枯れてしまった…どうにか助けたい、そんな時は「できるだけ自然に近い環境を整えてあげる」ことがポイントなんです。
では、胡蝶蘭が育った自然の環境とはどんなところでしょう?
胡蝶蘭は、高温多湿の日陰出身です。
日本の環境は四季による寒暖差が大きい場所、まずは胡蝶蘭の大敵である寒さから守ってあげることです。そして人が思うより水やりの頻度は少なくても枯れたりはしません。
花壇で咲いているお花と同じようなお手入れをすれば、異なる育て方となり枯れてしまいます。ということを理解しておけば初心者でも難しくなく、新しい花芽も付き、綺麗な胡蝶蘭を長く楽しめます!
冬場でも開花する品種の胡蝶蘭があります。
もちろん、冬場に強くても「日頃の温度管理や水やりのタイミング等、お手入れの環境が整っていること」が大前提となります。
輸入されてきた胡蝶蘭とは違い、日本国内の環境で育った種から完全国内生産の胡蝶蘭であれば、冬場に強い胡蝶蘭と言えます。
本日は、胡蝶蘭の冬場の育て方について解説致しました。
●初心者でも安心!胡蝶蘭の冬越しで押さえたい【3つ】のポイント!
●この状態は遅い?まだ間に合う胡蝶蘭のお手入れは?
●枯れた胡蝶蘭、どうにか助けたいときに考えるポイント!
●冬場に強い胡蝶蘭の品種ってあるの?
頂いた大事な胡蝶蘭、ご自身で購入した胡蝶蘭を春に向けて綺麗な状態で冬越ししたいと誰もが思うはずです。
しっかりと胡蝶蘭の育った環境を理解して、適した環境を整えてあげることが胡蝶蘭を綺麗に咲き誇らせる大きなポイントです。
暖かい春を元気に迎えさせてあげるためにも、愛情込めてお手入れしましょう。